マイホームの購入というと、新築住宅を思い描く人が多いのではないでしょうか。
しかし現在は、住宅そのものよりも、立地などの条件を重視して中古住宅を購入する人も増えてきています。
そこで今回は、中古住宅の購入を考えている人に向けて、中古住宅のメリットやデメリットについて解説します。
この記事を読めば、自身に合った最適な中古住宅を選ぶことができるはずです。
新築と中古住宅で悩む人も多い
マイホームを購入するとなった際、新築と中古住宅で悩む人は少なくありません。
一見すると新築のほうがいいようにも思えますが、新築には新築の、中古住宅には中古住宅のメリット、デメリットがあるため一概にどちらがいいとはいえないのです。
今回の記事では、中古住宅に焦点を当てて、中古住宅を選ぶメリット、デメリットと中古住宅を選ぶ際に確認すべきことについて、一つずつ詳細に解説しています。
中古住宅を選ぶ際に確認すべきことを知ることで、住宅選びの大きな助けとなるはずです。
中古住宅を選ぶメリット
では具体的に、中古住宅を選ぶメリットについて見ていきましょう。
中古住宅を選ぶメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
- 価格が安い
- 実際に物件を見て選ぶことが可能
- 同地域で同じ価格帯であれば中古住宅の方が新築戸建より広い
- リフォーム次第で新築のような空間になる
1つずつ順番に解説していきます。
価格が安い
価格の安さは中古住宅の大きなメリットです。
基本的に住宅は築年数が古ければ古いほど価格が安くなっていくため、同地域で見るなら築年数次第では新築に比べて非常に安い価格で購入することができます。
新築を購入しようとして、利便性や交通面まで考慮するとなると非常に高額になってしまいますが、中古住宅を選択することで、理想の周囲環境の住宅を手ごろな価格で購入することができる可能性が高まります。
また、中古住宅を安く購入することで浮いた分の資金をリフォーム代などに充てることもできるため、新築を購入するよりも、より自分の理想に近い住宅に住むことができるようにもなる可能性もあります。
資金にあまり余裕のない人や、新築にこだわりのない方は、中古住宅の購入も視野に入れるとよいでしょう。
実際に物件を見て選ぶことが可能
中古住宅は、新築と違って実際に物件を見て選ぶことができます。
外観だけでなく、室内や屋根裏に至るまで細かいポイントであっても自分の目で確認することができるのは大きなメリットです。
実際に自分の目で確認することで、購入後に「思っていたものと違った」というような事態も回避できますし、壁のひび割れや雨漏りなどを購入前に把握することもできます。
購入前に住宅の不備に気づくことができれば、事前に修繕を依頼することもできますし、値引きの材料にもなります。
そもそも購入を控えるという選択もとれます。
住宅を確認する際には、スマートフォンやカメラなど撮影できる機材を準備しておくと、気になった部分などを撮影しておき、購入を検討する際の判断材料にしましょう。
また、屋根裏や床下などは確認が難しい箇所は専門家に依頼して詳しく確認してもらうとよいでしょう。
同地域で同じ価格帯であれば中古住宅の方が新築戸建より広い
同地域の中古住宅と新築を比較すると、同程度の価格帯であっても土地や住宅自体の広さに差がある場合があります。
新築と中古住宅では住宅自体の価値に差が出てくるため、物件が同程度の価格なら、中古住宅のほうが土地自体の価格に近くなります。
新築を売る業者の目線から考えると、狭い土地に新築を出来るだけ多く建築し、売却したほうが利益がでます。
全体の価格のうち住宅部分の価格の比重が高くなるため、土地の広さは狭くなりがちなのです。
逆に築年数が経っている住宅となると、建物の価値が減るため、全体の価格のうち土地部分の価格の比重が高くなります。
住宅自体の広ささや、敷地の広さを重視したい人は、新築よりも中古住宅に目を向けてマイホーム探しをするとよいでしょう。
リフォーム次第で新築のような空間になる
先述したように、同地域で同じ価格帯であれば、中古住宅は新築よりも安く購入できる場合がほとんどです。
そのため、浮いた資金を活用してリフォームに充てることができます。
どれぐらい本格的にリフォームをするかにもよりますが、単純な内装のリフォームだけでなく、間取り変更まで行えば、新築と遜色のない自分好みの住宅にすることも可能です。
特に、新築ではなかなかないようなオリジナリティ溢れるデザインの住宅がいいと考えている人は、中古住宅を購入して本格的なリフォームを行ったほうが理想の住宅に近づけられるはずです。
中古住宅を選ぶデメリット
では次に、中古住宅を選ぶデメリットについて見ていきましょう。
メリットだけでなくデメリットもしっかり把握しておくことが大事です。
中古住宅を選ぶデメリットとしては、以下の2つが挙げられます。
- 修繕やリフォームが必要なことがある
- 立地条件や建物に状態によっては新築よりも住宅ローン審査が厳しい
1つずつ順番に解説していきます。
修繕やリフォームが必要なことがある
中古住宅は、住宅によって状態はさまざまです。
築年数が浅ければ状態がいいかというとそうでもなく、築年数が浅いのに住宅の状態がよくない、逆に築年数が古いのに住宅の状態がよい場合もあります。
正確に住宅の状態を知るには自分の目で直接確認する必要があり、確認した結果、壁のひび割れや雨漏れ、屋根裏のボルトが緩んでいるなどの状態であった場合、修繕やリフォームが必要となります。
修繕やリフォームの費用は当然ながらそれなりに高額となるため、価格が安いからと中古住宅を選んだとしても、最終的な金額としては新築を購入した場合と大差なかったということも起こり得ます。
中古住宅購入を検討する際には、物件自体の価格だけでなく、修繕やリフォームが必要になる可能性も考慮して、これらの費用も含めた金額を想定しておくとよいでしょう。
立地条件や建物に状態によっては新築よりも住宅ローン審査が厳しい
新築、中古住宅問わず、マイホームを購入する際にはほとんどの人が住宅ローンを活用することでしょう。
中古住宅であってももちろん住宅ローンは利用できるのですが、実は中古住宅は新築よりも住宅ローンの審査が厳しいのです。
その理由としては、まず資産価値の差が挙げられます。
新築と中古住宅では、当然ながら住宅そのものの価値に差があります。
住宅ローンは住宅を担保としてお金を借りる仕組みなので、物件価格よりも住宅の担保価値が下だった場合は、審査に時間がかかってしまったり、満額の融資が受けられなくなってしまうことがあるのです。
また、築年数が古い住宅の場合は、住宅が現在の建築基準法で定められた基準を満たしていない可能性があるため、住宅ローンの審査が通らないことがある点も注意が必要です。
中古住宅を選ぶ際に確認すべきこと
では最後に、中古住宅を選ぶ際に確認すべきことについて見ていきましょう。
中古住宅を選ぶ際に確認すべきこととしては、以下の3つが挙げられます。
- 築年数はしっかり確認しよう
- 床下や屋根裏などもチェック
- どの程度リフォームできるか、またリフォーム費用も確認
1つずつ順番に解説していきます。
築年数はしっかり確認しよう
中古住宅を選ぶ際に、築年数を確認することは非常に大事です。
中古住宅の価格は築年数に大きく左右されるため、築年数が古いものだと、住宅自体にはほとんど価値はなく、物件の価格がほぼ土地の価値だけとなっている場合もあります。
そのような物件は当然安く購入することができますが、築年数が古いということはその分、住宅自体に何らかの不備が発生している場合も多いです。
また、先述したように築年数の古い住宅は現在の建築基準法の基準を満たしていない場合があるので、住宅ローンの審査が通らなくなってしまうことがあります。
住宅ローンが借りられないとなると、中古住宅が新築に比べて安いとはいえど大金を用意しなければならなくなるため金銭的負担が非常に大きくなってしまいます。
これらの事態を回避するためにも、築年数はしっかり確認することをおすすめします。
床下や屋根裏などもチェック
中古住宅を購入するにあたり、外観や内装を確認するのはもちろんですが、特に確認しておきたいのは床下や屋根裏です。
床下の状態をしっかり確認することで、カビが生えていたり、白アリが発生していたりといった事態いを回避できます。
屋根裏は、木材の接合部分やボルトが緩んだり錆びていないかといった点に注目しましょう。
接合部分の緩みやボルトの錆び、緩みは耐震性の不安につながります。
床下や屋根裏の状態が悪い場合は、修繕しなければならなくなるため、物件価格とは別に修繕の費用も余計にかかってしまいます。
修繕費用が高額となってしまう場合、価格の安さという中古住宅のメリットが薄れてしまうため、住宅の状態については内覧時によく確認しておきましょう。
どの程度リフォームできるか、またリフォーム費用も確認
リフォームを視野に入れて中古住宅を購入する際には、どの程度リフォームできるか、リフォーム費用はどの程度必要となってくるかという点も確認しておきましょう。
例えば間取りの変更をしたいと思った場合、壁や柱を撤去することが住宅の構造的に困難な場合があります。
また、リフォーム費用についても事前によく把握しておく必要があります。
築年数が浅くハウスクリーニングをする程度なら10万円ほどですが、築年数が古かったり、自分好みのデザインに造り変えたいといった本格的なリフォームになると数百万円から場合によっては1000万円ほど必要になってしまうケースもあります。
内覧時に住宅の状態をよく確認して、リフォーム費用がどのぐらいかかりそうなのか、あらかじめ大まかな金額を予想しておくとよいでしょう。
まとめ
この記事では、中古住宅のメリット、デメリットについて、詳しく紹介してきました。
しかし、それでも中古住宅を自分たちだけで選ぶのは不安だという方もいるのではないでしょうか。
中古住宅について、プロの意見を聞きたいという場合は江古田プランニング株式会社にお問い合わせください。
弊社では、設立以来一貫して、出来る限りの情報を開示し、その上で物件を紹介させていただいております。
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